iPodと不毛な一日
先週末からのどが痛くなり、熱、鼻、せき、とお決まりのコースで風邪が悪化。
仕事に行って「メキシコ帰り?」と冗談言われても笑顔で返せないぐらいしんどかったので病院へ行ったら「軽い副鼻腔炎と中耳炎ですね」とのこと。
そんなわけで、今日は一日中ふとんとパソコンの前を行ったりきたりしながら「iPodは何を買うべきか」だけを考えて過ごしました。ときどきグーグルアースでナスカの地上絵見たりガンジス河の上流に行ったりして。
昨日ぐらいからふと欲しくなったiPod。
選択肢は5つです。
①iPod Touchを買う
②iPhoneを買って、ドコモは解約
③iPhoneを買うが、ドコモもそのまま使う
④iPod nanoを買う
⑤故障しているiPodを修理に出す
120GBなんて一生かかってもいっぱいにできない気がするからclassicは除外。
Touchはなんだかとっても楽しそうだけど、駅やカフェで無線LANが使える首都圏ならともかく、こんな田舎じゃTouchの目玉Wi-Fiも使えないし、持て余してしまう気がする。
では自前でネットができるiPhoneか。
今日一日ネットで調べまくったところ、iPhoneは「Phone」とは名ばかりで電話機能はおまけみたいなものらしい。しかも、携帯のメールは使えないからインターネットメールを使う。メールやネットからのコピペもできない。驚いたのが、メールが15分遅れぐらいで届くということ。
プライベートだけならそれでもいいけど(時と場合によってはダメなこともあると思うよ)、仕事で携帯メールを使っているのでそれはちょっと困る。というわけでドコモ温存案。しかしこれでは月額使用料がちょっと気になりますし、必要もないのに電話機能を持った物体を2台持つのはどう考えても「スマート」ではないので製品のコンセプトに反する気がする。
日本の「ガラパゴス携帯(と呼ばれているらしい)」500万画素のカメラとかデコメールとか着うたとか七色に光るイルミネーションとか、いらない機能が付きまくって、もはや電話なんだかわからない物体になっている悲しい現実。
それも確かにどうかと思うけど、いつの間にか置かれているあたたかいおしぼりのように無意識に、でも確実に便利なものとして使っている名もない機能たちの存在も気にかかる。スペックだけ見れば変わらないんだけど、外国の携帯って「なんか不便」。日本人の心にそっと寄り添う機微が、外国製の携帯にはないんですねぇ。電気ポットなんかとは違って、家族や恋人よりも一緒にいるわけで、あうんの呼吸は大事ですねえ。
じゃあ、すっきりボディになったnanoか!と思ったけど、TouchやiPhoneと比べるとわくわく感がかなり削がれる。そもそもiPodを買うモチベーションが下がってくる。
電池が3分しか持たなくなった第5世代を修理に出すことも検討したけど、これまた近くにApple Storeがないので面倒くさい。
なんて考えてたらいてもたってもいられなくなって、ゴホゴホいいながら電器屋にかけこみました。
iPhoneのあまりの美しさについ契約しそうになったけど、「iPhoneを携帯だと思って買ったらあかん」だの「あと3か月頭を冷やしたほうがいい」だののネットの書き込みやレビューを読んだあとだけに決めきれず。
パンフレットを握りしめて店を出て、車に向かうと心なしかヘッドライトが付いている。
15秒ぐらい立ち尽くしたあとに手際よくJAFを呼んで(三度目にもなると慣れたものです)、30分ぼーっとエンジンかけっぱなしにして、家に帰ると10時。そしてこのブログを書いている。
まったく不毛な一日でした。