乙女ごごろをたたきなおすの巻
ごきげんうるわしゅう。
わたし、今日、着物を買いました。
ずっとずーっと欲しかったけど、下火になり、でもここ一週間で江戸を舞台にした小説を読んで再燃、決心しました。
そしてさっそく着てみたんですの。ぽかぽか陽気の素敵な日に、生成り地にオレンジと緑とからし色の花柄が入った紬に紺色のチェックの帯を締めて出かけました。
かなり、舞い上がってます。
一時期、服が好きで好きでしょうがないことがあったけど最近では服を選ぶのも面倒くさくなって、毎日同じ服着るわけにもいかないのでしかたなく買ってたりする。あるまじきと思っていたけど、店員さんに一任することもある。
でも、着物やさんではうっとり。ああ、あれも素敵これも素敵、この店全部欲しいわ!てな感じよ。
半襟は何色にしよう、とか帯締めはこの色でぇ、帯揚げはこれでぇ、きゃーかわいい!妄想にひたることもあり。
そうか、私は洋服に飽きていたのか。
言っておくけどわたしは「レトロちゃん」という異名を持つほど古風な顔だちで、かつ、胸もくびれもないのであたりまえのように着物が似合う。似合いまくる。
今日着てみてわかったけど、着物を着ると下品な行動ができなくなります。
恥ずかしながら、動作が女らしくなる。
だって着物を着た人が足を広げて座ったり、ガニ股で歩いたり、ケータイで話しながらガハハと笑ったり、ごはんをがつがつ食べたりしてたら嫌だもの。いつものあたしだけど。
それに帯を締めるから、姿勢もよくなる。
さらに驚くべきが、撫子マインド効果。
人にぶつかられてもイライラしないし、「お先にどうぞ」と道はゆずるし、見るものがいつもの3割増しに映る。みんな大好き。
マインドまで変えてしまう、着物おそるべし。
わたしにも乙女ごごろがないわけではないが、最近ややよろしくない方向に作用しているので、ここらでたたき直すにはちょうどいい。これは、土日だけでも本格的に普段着にするべきではないか。
でも心配なのが、仕事上休みの日でも、行けと言われれば火事やら殺人現場やら警察署やらに行かねばならぬときがあること。
でも待てよ。着物を着てたら仕事のうえでももいいことがいっぱいあるんじゃないのか?
「いいよいいよ、それやっとくから」とか、「しょうがないなぁ、教えてやるよ」とか、もしかしたら、もしかしたらあるんでないの。
いやー、絶対あると思うわ。男は着物着てる人には優しくなると言うではないか。
いいことずくめだ。
ビバ着物。みんなでレッツ着物。