サバカレー
かたかたといいペースでパソコンのキーボードをたたいていると、気がつくと23時になっていた。
おなかがすいたので冷蔵庫を開けると賞味期限の過ぎた卵と大根しか入っていなかったので、コンビニに行き、夕飯を物色する。
食べたいと思うものが、何もない。
友人から「コンビニのおにぎりはねぇ・・・」という身の毛もよだつ、おにぎり製造工場での秘話を聞かされていらいコンビニのおにぎりは食べられなくなってしまった。
コンビニの弁当類は、食べると必ず後悔するので買わないことにしている。
しょうがないから「のりたまふりかけ」でも買って帰ろうと思ったら、近くに「サバカレー」なる缶詰を発見した。
「サバカレー?!」
「サバカレー・・・。」
「ああ、サバカレー。」
サバカレーを買う。
開けると、カレーの具がサバになったというより、「サバの味噌煮」のカレーバージョンといったかんじ。
サバカレーというかカレーサバ。
ご丁寧にジャガイモとにんじんが入っている。
210円にしてはうまい。
まったくカレーは天才だと思う。
食べ物の中でも、強烈な個性を持ったものに分類されるにもかかわらず、いとも簡単に他の食材(しかもサバみたいな曲者)と馴染んで、新しい味をつくりだす。
カレーってカッコイイやん。
やっぱりあたしはカレーが好きだ。
どっかにカレーみたいな人いないかな。
そういえば、内田樹が彼の著書の中で
カレーうどんの話から、
「食材に限らず、日本人て、変なものを組み合わせることがとにかく好きですね」とはじまり、
「手術台の上でミシンと日傘だか何かが出会うのがシュールレアリスムであるとブルトンか誰かがどこかで書いていましたが」とつなぎ、
「日本人は「民族集団としてシュールレアリストである」と申し上げてもよろしいのではないでしょうか」と日本人の民族特性を結論づけていたのを思い出す。
そして彼もまた天才である。
そうそう、ケータイかデジカメが復活したら写真のっけなきゃね。
今、どっちも手元にないのよ。