ぷんぷん | あなたの酸素ボンベになりたい

ぷんぷん

最近、百貨店でクレジットカードの受付のバイトをしている。


そこのカード会社の人たちはみんな優しいひとばかりなのだけれど、話が「個人情報」になると人が変わったように額に青筋がはしり、すこしでも書類をだしっぱ(ものの5秒)にしておこうもんなら、「それえええ!しまってええええ!!!はやくぅううう!きええええ!」と叫びだす。

どこもかしこも「個人情報」に対してナーバスになっているし、カード会社だから神経質ぐあいはもう輪をかけてすごいのである。


なんでも、アメリカでクレジットカードの個人情報が流出した事件の後、「あんたとこは大丈夫なんか?!」という電話が鳴り止まなかったらしい。


ご苦労様である。


個人情報といえば、一緒にダンスをしている友達のM嬢が、壊れたケータイを握りしめてなにやら怒っていた。


メールやらアドレスやらのバックアップをとろうと思ってド○モショップに行ったら、個人情報がなんやらかんやらと言われて結局できず、いくつかのドコモショップを行ったり来たりしたけど結局まだ壊れたままだということである。

「事情はわかるけど、そのへん臨機応変にやってくれなきゃ困る!(ぷんぷん)」とかなり頭にきていたようである。

わたしは「そのへん臨機応変にやってくれなきゃ困る!(ぷんぷん)」と言っている彼女のあまりの愛くるしさににこにこしながら聞いていたのだけど(20代の日本人女性で彼女ほど「愛くるしい」という形容詞がぴったりくる人をわたしは知らない)、確かに自分が彼女の立場だったらかなりイライラする局面だろうと思う。


ただでさえ行くのが面倒なド○モショップに何度も出向き、しかもケータイが使えないとなるとそれはけっこうなストレスである。


21年間生きてみて、日本という国はつくづく「臨機応変」が苦手なのだなぁと思う。

「ま、あれですね、そこはまぁみんなで仲良くやって、適当にああしましょう」という「曖昧さ、適当さ」は世界に誇れるものなんですけどね。


「んもう、マニュアルにダメって書いてあるからダメなのッ!」(原田宗典風)

が氾濫する、「マニュアル大国、ニッポン」でこれからさらに「あぁもどかしい、ぷんぷん」という状況が増えてくるんだろう。