人生2こめのブログをはじめるにあたって | あなたの酸素ボンベになりたい

人生2こめのブログをはじめるにあたって

はじめに

*「あなたの酸素ボンベになりたい」というふざけた名前について*


私は今年の1月くらいから、「自分とはなんぞや」ということを激しく考えた時期、考えざるをえない状況になりました。それはだいたい3ヶ月という短い期間でしたが、この偏差値50くらいの微妙なアタマで一生懸命考えたんです。


今まで自分がしてきたことに対して。

喜んだこと。後悔したこと。悲しかったこと。人を傷つけたこと。夢中になったこと。


そしてこれから自分がどんな人間になりたいかについて。

お金ほしい。きれいになりたい。幸せになりたい。幸せにしたい。ばりばり働きたい。もうちょっとやせたい、とかまぁくだらないことからバカみたいに高尚なことまで。


そして最終的にいきついたのは、こんな「理想の私」でした。ちょっと想像してみてください。


11月くらい。ちょっと寒いです。冬の足音がしています。

あなたは仕事でいろいろ悩んでいて、家庭もあまりうまくいっていない、もうなにもかも投げ出したい。でもそんな勇気もない。

そんなとき、たまたま通りかかったおでんの屋台でマスターに愚痴をこぼしていました。だって、もう息を吐き出すにも勇気がいるくらいほんとにつらいんですから、しょうがないです。

そんなとき「ちょっと、隣空いてるかね」と言ってあなたの答えも待たずに50代後半のよれっとしたスーツを着たオヤジが座ってきました。もうよれよれなんです、どうしようもないくらいに。

でもあなたはそのオヤジのことを無視して、愚痴り続けました。

オヤジは、それを聞くともなしにちびちび飲んでいます。ちょっと幸せそうです。

1時間くらいたったでしょうか。そのオヤジは「まぁ、そういうこともあるさね。」とぽつりと言いました。

普通なら怒鳴りたくなるところです。「お前に何がわかるか!」ってね。でもなぜかあなたはちょっとだけ心が軽くなった気がしたんです。「まぁ、こういうこともあるか」って思っちゃったんです。心ならずも。

それがほんの一瞬だったとしてもそう思うことができたことは事実です。


そのオヤジが発した言葉にはその言葉以上の「重み」があった。「ああ、この人にもいろんなつらいことがあったのかもしれない」って思ったから、あなたはちょっとだけ息をつくことができた。



・・・長くなりましたが、私はその「オヤジ」のような存在になりたいと思ったんです。

まぎれもなく、そのオヤジはあなたの「酸素ボンベ」でした。それがたったの1分だったとしてもです。


ただ、そのオヤジの「言葉」をつくりだしたのは、彼の何十年にもわたる経験です。その経験から作り出された声のトーン、風貌、目つき、しわ、体臭、その他さまざまなものが絶妙にからみあって作り出したんです。


だから、弱冠21歳の私がどうがんばったってそんな言葉を発することができるわけがないんです。そんな存在になれるわけがないんです。


でもそれに向かってがんばろうと思った。せめて誰かの背中をさすってげっぷを出してあげられるくらいの人間にはなりたいと思った。


このブログはその理想像に近づくためのささやかな試みです。だから、この名前です。


ちなみに「酸素ボンベ」という言葉は『東京ファイティングキッズ』という本の帯からその意味ともども拝借しました。


*内容について*


当たり前だけど、「本当に思ったこと」しか書きません。

しかも、私がさわって、だきしめて、さらには口に入れて咀嚼して、消化して脳みそにとろっと入れることができたことだけです。

だから、あんまり更新できないかもしれません。途中で力尽きるかもしれません。


*読んでくれる人へ*


こんな壮大(?)なことを長々と書いておいて、大した内容ではないことが予想されます。あるいはここまで読んでそれを察知した人も少なからずいるはずです。

だからさっさと忘れてくださって結構です。

ただたまに思い出してくれるといいなぁというだけのことです。